テントサウナを安全に楽しむために守るべきこと②

前回は、テントサウナに潜む危険についてや、気をつけるべき重要事項について説明させていただきました!

前回の記事はこちら

今回の記事は、安全に楽しむための具体的なテントサウナの設営、運用、撤収方法になります。

NPO日本テントサウナ安全協会が発行している安全講習テキストにも詳しい情報が載っておりますので、併せてご一読いただけますと幸いです。

安全なテントサウナ設営方法

  1. 天候や風、周囲の安全確認
    雨が降ったりダムの放流等で川の水位が増してないか、強風が吹いていないか、燃えやすいものは近くにないかなど、テントサウナを設営する前に気候や周囲の安全確認を行いましょう。
    また、川などへ安全にアクセスできるかも確認しておきましょう。

  2. 設営する場所は、水平な場所を選ぶ
    設営する地面に傾斜があると、テントや椅子、ストーブが傾いて大変危険です!
    水平な地面を選ぶか、レーキなどを使って地面をならして平らにするなどして対応ください。

  3. テントの組み立て、ペグ打ち等で固定
    テントを組み立てて、四方をペグやおもりで固定します。
    固定後にテントをゆすり、グラつきがないかを確認しましょう。
     
  4. 吸気口が開いているか確認
    吸気口が閉じていると、酸欠や一酸化炭素中毒の恐れがあり大変危険です!
    吸気口が開いているか、必ず確認してください。
     
  5. ストーブ、煙突、サウナストーンの設置
    ストーブを設置する場所に燃えやすい草や落ち葉がある場合、スパッタシートを敷き火災にならないよう注意が必要です。
    ストーブを設置する際は、「ストーブが傾いていないか」「グラつかないか」「煙突の位置が煙突パッチの中央に来ているか」をしっかりと確認します。
    ストーブが傾いていないかは、スマートフォンのアプリを使い、ストーブの上に置けば簡単に分かります。傾きは1°以下に収めるようにしましょう。
    サウナストーンを崩れないように設置し、テントの外から煙突が垂直に立っているか確認します。確認する際は、最低でも2方位(北と東や南と西)から見るようにしてください。
    サウナストーンが崩れるのを防止するため、ストーンタワーガードの使用を推奨します。

    <参考>:水平確認アプリ ストーンタワーガード
  6. 薪入れ器具や一酸化炭素チェッカー、防火用のバケツを準備する
    耐火グローブや薪トング、灰かき棒をストーブの近くに置き、一酸化炭素チェッカーは椅子より高い位置に設置しましょう。
    また、万が一火災になった時のために、防火用の水が入ったバケツをテントの横に置いておきましょう。

  7. 火入れ前の安全確認
    設営が終わったらストーブへ火入れをしますが、その前に再度安全確認を行います、
    「テントがグラつかないか」「ストーブや煙突が傾いていないか」「吸気口は開いているか」「一酸化炭素チェッカーの電源はついているか」等の確認を行い、問題がなければ火入れを行います。
  8. 運用中の安全確認
    ストーブに薪入れする際は、テントの出入り口を開けて換気した状態で行います。(薪入れ口を開けると一酸化炭素がテント内に流出する可能性があるため)
    耐火グローブをして火傷をしないよう注意しながら薪入れを行いましょう。
    ストーブ内の薪が熾火(おきび)になっている場合は、テントの出入り口を開けて換気し、少量の薪を入れて火がついたことを確認し、出入り口を閉めて再度温度を上げます。
    また、一酸化炭素チェッカーの電源がついているか定期的に確認を行います。
  9. 撤収作業
    撤収時には、テントの出入り口を全開にしてしっかりと換気しましょう。
    ストーブの中にある薪は、灰かき棒等で火消し壺へ移し消火します。
    サウナストーンは蓄熱性が高いので、火を消してもかなりの高温になっています。撤収する際は耐火グローブを必ず着用しましょう。
    ストーブはちゃんと冷えているか確認して撤収します。火消しから30分以上放置すれば撤収できるまで温度が下がっていると思われます。
    灰やゴミ等を残さずに、忘れ物がないか確認しましょう。

以上が安全に楽しむためのテントサウナの設営、運用、撤収方法になります!
これは大切な家族や友人の命を守るために重要なことです。

テントサウナを運用する方全員が、テントサウナの危険性や安全な運営方法について理解する必要があるため、この記事を書かせていただきました。

なお、当店のオーナーはNPOテントサウナ安全協会が発行している「JTSAテントサウナ安全運営アドバイザー資格」を保有しているため、正式なテントサウナの安全講習や実技試験を行うことができます。
受講したい方がいらっしゃいましたら、お気軽にお申し付けください

今後さらにテントサウナが普及することで、不安全な運用方法をする方も多くなると思われます。
テントサウナによる事故が増えると、今後のテントサウナの発展に支障が出ます。

ただ、安全に対する意識や知識がないと不安全だと思うこと自体できないと思います。
不安全な運用方法をしている方がいらっしゃいましたら、この記事をシェアいただき、安全に楽しめる方を増やしていただけると幸いです。

一人一人の安全意識の高さが、今後のテントサウナの発展に必要不可欠です!
ぜひご協力お願いいたします!

<参考文献>NPO日本テントサウナ安全協会 安全講習テキスト

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